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京都支部主催 令和4年度第2回セミナー『多様な茶室像から建築の「和風」をさぐる』
茶室というと千利休が大成した「わび茶」の茶室をまず思い浮かべるが、「茶会のための専用の空間」と定義される茶室は、広さや構造、意匠が限定されるものではなく、多様で多彩である。たとえば煎茶を能くした人たちは自らの好尚を文人趣味と重ね合わせ、本来の文人の精神に戻ろうとすることで茶の湯(「わび茶」)との違いを強調した。彼らは文人といわれる人たちが理想とした清浄な境地、すなわち「仙境」を見立てて煎茶を烹、茶会を催した。庵あるいは書斎の系譜を積極的に継承したのが煎茶の茶室であったともいえよう。茶室が持つこのような多用性こそが近代になって新たな展開をみせる原動力になっていた。これまであまり触れられることのなかった煎茶の場を考察しながら、建築における「和風」の意味を探ってみたい。
日時 | ※終了しました |
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参加費 | 会員:1,000円 一般:1,500円 学生:無料 |
定員 | 8名(先着順) |
会場 | 京都建設会館 別館4階 (京都市中京区押小路通柳馬場東入橘町641) 地図はこちら |
最寄駅 | 地下鉄「市役所前」駅より徒歩7分 地下鉄「烏丸御池」駅より徒歩10分 |
申込方法 | 締切:2022年12月2日(金) (1)講演会名「12/8セミナー」 (2)氏名 (3)携帯電話番号 (4)勤務先または学校名 (5)会員・一般・学生の別 (6)オンライン・リアル参加の別 (7)CPD申請される方はID番号上記項目を明記し、下記口座にご入金いただいた明細票(写真等)添付の上、メールまたは下記フォームにてお申し込みください。 申し込み登録完了の返信メールを一旦させていただき、オンラインID等の情報送信は開催数日前に送信対応します。 |
振込先 | みずほ銀行 京都中央支店 普通 1636694 シャ)ニホンケンチクキョウカイキョウトシブ (一社)日本建築協会京都支部 ※ご入金いただきました参加費の返金は致しかねますので、御了承ねがいます。 |
申込先 | 一般社団法人 日本建築協会 京都支部事務局 E-mail : kyokai-kyotoshibu@kyoto-kenchikushikai.jp |
※会場参加の方は、当日は必ずマスクを着用していただき、発熱・咳等の症状が見られる場合には、出席をご遠慮ください。
旧三井家下鴨別邸茶室(京都)
旧広瀬家新座敷(愛媛県新居浜市)
頼山陽書斎「山紫水明処」(京都)
■講師プロフィール
矢ヶ崎 善太郎
(やがさき ぜんたろう)
1958年長野県松本市生まれ、大阪電気通信大学工学部建築学科教授、博士(学術)
【専門】
日本建築史・庭園史、伝統建築技術、都市・建築保存再生技術。国内外の各地で、伝統建築および都市の調査を行い、歴史的・文化的価値の継承と新たな価値創造のための実践的研究をすすめている。また日本の伝統木工技術の継承と発展に関する活動を行っている。
【主な著書】
『茶湯古典叢書 五 茶譜 全二冊』思文閣出版 2010年(共編著)
『町家棟梁』学芸出版社 2011年(共著)
『茶湯古典叢書 七 片桐石州茶書』思文閣出版 2014年(共編著)
『茶と室内デザイン』思文閣出版 2015年(共著)
『庭と建築の煎茶文化』思文閣出版 2019年(共編著)
『近代京都の美術工芸』思文閣出版 2019年(共著)
『写真集成 近代日本の建築39 藤井厚二建築著作集補巻2 解説』ゆまに書房 2022年(共著)