主催:日本建築協会2026年度 第72回工高生デザインコンクール
設計課題 「はじまり」を灯す空間―いのちを迎え、共に育む「建築」の器
課題の趣旨
現代の日本において、出生の約99%は病院や診療所であり、助産院等は1%に満たないのが現状です。高度な医療管理による安心がある一方で、かつての日本で「向こう三軒両隣」の人々が新しい命の誕生を共に喜び、見守っていたような、温かな地域との繋がりを実感する機会は少しずつ減っています。2025年大阪・関西万博が掲げる「いのち輝く未来社会のデザイン」では、一人ひとりのいのちを慈しみ、持続可能な未来を共に創り出すことが提起されました。これからの建築には、誰かが一人で頑張るのではなく、社会全体で優しくいのちを包み込むような「開かれた居場所」としての役割が期待されています。本課題では、北欧の「ネウボラ」のように妊娠期から子育てまで家族に寄り添い、専門的なサポーターである「ドゥーラ」や「ナニー」が自然に手を差し伸べられる拠りどころを計画してください。それは、「いのちを迎える人々」が、それぞれの形を尊重し合いながら、知恵を寄せ合い健やかに過ごせる、光あふれる交流の場です。自然の摂理を感じながら、多世代が見守るなかで新しいいのちが育まれる「建築」の器。100年後の未来へ繋がる生命の神秘に敬意を払い、人々の記憶に優しく刻まれる「はじまりと継承」の場を提案してください。

最優秀賞牌
設計条件
| 1.建物の目的 | 既成概念にとらわれない『「はじまり」を灯す空間―いのちを迎え、共に育む「建築」の器』の提案(新築のほか、従来の建物の再利用も可能。) |
|---|---|
| 2.敷地 | 敷地の大きさ形状とも自由とし、具体的な敷地を設定する。 |
| 3.規模 | 延べ面積、構造、階数は自由とする。 |
| 4.所要室 | 使用方法を想定し、必要と思われるスペースを適宜設ける。 |
所要図等
(以下の1〜8全てを記載することとし、不記載の場合は失格となることがある。)
| 1.設計説明 | 設計意図を表すサブタイトルを必ずつけること。 設計趣旨(敷地周囲の状況等についての説明はもちろん、「誰が、どのように、利⽤する場となるのか」について述べ、そのために設計では何を意図したのかを⽂章や図で簡潔に表現する)を記⼊する。 |
|---|---|
| 2.建築概要 | 必要に応じて敷地⾯積、建築物の構造、階数、各階床⾯積および建築⾯積、延べ床⾯積などを⽰す。 |
| 3.敷地周辺図 | 敷地周辺の環境や状況を⽰す。縮尺を明⽰する。 |
| 4.配置図 | 敷地における建物の位置、道路との関係、⽅位、縮尺を明⽰する。 |
| 5.平面図 | 室名、寸法を記入する。縮尺を明示する。 |
| 6.立面図 | 縮尺を明示する。(2面以上) |
| 7.断面図 | 室名、寸法を記入する。縮尺を明示する。(1面以上) |
| 8.透視図等 | 設計意図が最も反映するところを表現する。 |
| 9.その他 | 応募図⾯には⽒名学校名、マークなど応募者を特定あるいは類推できる内容は記載しないこと。 |
応募条件
| 1.用紙 | ⽤紙は製図⽤紙A1判(594㎜×841㎜)1枚を使⽤し、所要図等をすべて表現すること。また、図⾯のパネル化等は認めない。 |
|---|---|
| 2.応募資格 | 2026年4⽉現在、⾼等学校在籍もしくは⾼等専⾨学校、専修学校の⾼等課程の⽣徒で、個⼈または共同(3⼈まで)で制作したものとする。 |
注意事項
| 1. | 作品の意図等を表現する際に、写真や図表等を補⾜資料として⽤いることは妨げないが、引⽤利⽤する場合には著作権等に⼗分に考慮すること。 |
|---|
応募方法
| 応募方法 |
1.応募書類に、学校名、所在地、学年、⽒名(ふりがな)を記⼊の上、封筒に⼊れ製図⽤紙の裏に貼りつけること。(応募書類が⾜りない場合はこちらからダウンロードすること。また封筒の貼り付けはテープ⽌め等で封筒がはがれない程度とすること。図⾯を破損する恐れがあるので、糊のベタ塗りはしないこと。) 2.応募作品は学校を通じて提出すること。 |
|---|---|
| 締切期日 | 2026年9月30日(水)の消印、あるいは受付印のあるものをもって締め切る。 |
| 送付先 | 〒540-6591 |
| 入選作品の数 および賞 |
1.入選作品は10点とする。 |
| 入選者発表 および表彰式 |
審査の結果は、各学校ならびに本⼈に通知するほか、本会の会誌「建築と社会」11⽉号に発表し、⼊選作品は翌年1⽉号に掲載する。なお、表彰式は2026年11⽉14⽇(⼟)に⾏う。 |
審査員 (50音順・敬称略)
| 審査員長 | 久保 岳 | (株)昭和設計建築設計部部長 |
|---|---|---|
| 審査員 | ⽷嶺 円路 | (株)⼤林組 設計本部 建築設計部 副部⻑ |
| 梅⽥ 武宏 | ウメダタケヒロ建築設計事務所 代表 | |
| 惠本涼太郎 | (株)⽇建設計 設計部 部長 | |
| 木内菜津子 | nua 主宰 | |
| 高田 英治 | (株)安井建築設計事務所 大阪事務所 設計部 部長 | |
| 多⽥ 正治 | 多⽥正治アトリエ主宰・武庫川⼥⼦⼤学 准教授 | |
| 根木 和人 | (株)東畑建築事務所 本社オフィス⼤阪設計室 副室⻑ | |
| 野⼝ 伸 | (株)⽵中⼯務店 ⼤阪本店 設計4部⾨1グループ⻑ | |
| 柳沢 究 | 京都⼤学⼤学院⼯学研究科 建築学専攻・准教授 |
このコンクールは、工高生の設計技能の向上を⽬的とし、昭和30(1955)年より毎年テーマを変えて開催しています。


