主催:日本建築協会2024年度 第70回工高生デザインコンクール
設計課題 私のまちの私たちのすまい
課題の趣旨
現代の私たちの⾏動様式は、新型コロナウイルス感染症の影響で⼤きく変容しました。通学や通勤に費やしていた時間がゆとりの時間となり、「ニューノーマル」と呼ばれる時代は、個⼈の⾃由な学び⽅や働き⽅が可能になるなど、必ずしも負の期間とは⾔えなかったかもしれません。コロナ禍を経て、個⼈と地域社会との関わりや「まち」と「すまい」との関係性について再構築することも必要となってきました。古くは⽇本思想史の⼤家、和辻哲郎が『古寺巡礼』で奈良の新薬師寺界隈の⾵情を「何かしら雰囲気といったようなものを持ちつづけていくと⾒える」と著し、まちの持つ雰囲気がそこに佇む建物に与える影響について述べました。まちに溶け込む建物の形態や素材、互いの「間」や「関係性」をどのように設計し、暮らしと繋げていくかについて考えることは、すまいを考える上での⼤きな課題となります。コロナ禍を経て登場した新しい⽣活や⾏動はもちろん、昔ながらにあるさまざまな「まち」「すまい」の関係を参照し、あなたの考える「すまい」と「まち」がどのように影響を与えあうか、⾃由に考察してください。「すまい」の設計を通じて、⼈々の⽣活や暮らし、⽣き⽅を「まち」や周囲から創造的に捉え、多様な⽣活様式や家族形態を内包する豊かで新しいアイディアを提案してください。
最優秀賞牌
設計条件
1.建物の目的 | 「すまい」の提案 |
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2.敷地 | 敷地の大きさ形状とも自由とし、具体的な敷地を設定する。 |
3.規模 | 延べ面積、構造、階数は自由とする。 |
4.所要室 | 使用方法を想定し、必要と思われるスペースを適宜設ける。 |
所要図等
1.設計説明 | 設計意図を表すサブタイトルを必ずつけること。 設計趣旨(使い⽅、⽴地、周囲の状況等についての説明を含む)を記⼊すること。 |
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2.建築概要 | 必要に応じて敷地⾯積、建築物の構造、階数、各階床⾯積および建築⾯積、延べ床⾯積などを⽰す。 |
3.敷地周辺図 | 敷地周辺の環境や状況を⽰す。縮尺を明⽰する。 |
4.配置図 | 敷地における建物の位置、周辺環境との関係、方位、縮尺を明示する。 |
5.平面図 | 室名、寸法を記入する。縮尺を明示する。 |
6.立面図 | 縮尺を明示する。(2面以上) |
7.断面図 | 室名、寸法を記入する。縮尺を明示する。(1面以上) |
8.透視図等 | 設計意図が最も反映するところを表現する。 |
9.その他 | 応募図面には、氏名や学校名、マークなど応募者を特定あるいは類推できる内容は記載しないこと。 |
応募条件
1.用紙 | 用紙はケント紙などの厚手の製図用紙A1判(594mm×841mm)1枚を使用し直接描くこと。トレーシングペーパーと裏打用紙の重ね使用や図面のパネル化は認めない。 |
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2.仕上げ (作図、文字) |
所要図等は⼿書きによる鉛筆仕上げとする。ただし、⾊鉛筆による着彩は可。また所要図等のうち、透視図(コンピュータグラフィックスも含む)、模型写真のほか設計説明を補完する図や写真などは⽤紙に貼り付けてもよい。なお、製図⽤紙への図表等の印刷出⼒など上記以外の仕上げは禁⽌する。 |
3.応募資格 | 2024年4月現在、高等学校在籍もしくは高専、専修学校の高等課程の生徒で、個人または共同(3人まで)で制作したものとする。 |
応募方法
応募方法 |
1.応募書類に、学校名、学科名、所在地、学年、⽒名(ふりがな)、ご担当教諭の⽒名、ご連絡先を記⼊の上、封筒に⼊れ密封し、製図⽤紙の裏に貼りつけること。(応募書類が⾜りない場合はこちらからダウンロードしてください。また封筒の貼り付けは、封筒がはがれない程度で、簡易にテープ止め等で結構です。図面を破損する恐れがありますので、糊のベタ塗りはしないでください。) |
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締切期日 | ※終了しました 2024年9月30日(月)の消印、あるいは受付印のあるものをもって締め切る。 |
送付先 | 〒540-6591 |
入選作品の数 および賞 |
1.入選作品は10点とする。 |
入選者発表 および表彰式 |
審査の結果は、各学校ならびに本人に通知するほか、本会の会誌「建築と社会」11月号に発表し、入選作品は翌年1月号に掲載する。表彰式は、2024年11月16日(土)に行う。 |
審査員 (50音順・敬称略)
審査員長 | 藤⽊ 庸介 | 滋賀県⽴⼤学 ⼈間⽂化学部 ⽣活デザイン学科 教授 |
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審査員 | 梅⽥ 武宏 | ウメダタケヒロ建築設計事務所 代表 |
惠本 涼太郎 | (株)⽇建設計 設計部⾨ ダイレクター | |
奥 貴人 | (株)安井建築設計事務所 設計部 部長 | |
岸下 真理 | Atelier KISHISHITA共同代表 | |
久保 岳 | (株)昭和設計建築設計部 大阪 部長 | |
多⽥ 正治 | 多⽥正治アトリエ代表、近畿⼤学建築学部⾮常勤講師 | |
伊達 翔 | (株)⼤林組 設計本部 建築設計部 担当課⻑ | |
根木 和人 | (株)東畑建築事務所本社オフィス大阪 設計室 副室長 | |
野⼝ 伸 | (株)⽵中⼯務店 ⼤阪本店設計部グループ⻑ |
このコンクールは、高校生の設計技能の向上を目的とし、昭和30(1955)年より毎年テーマを変えて開催しています。