高槻城公園芸術文化劇場は、かつての高槻城跡に築かれ、市民芸術文化の拠点として2023年3 月にオープンいたしました。施設には、北摂地域最大規模のトリシマホール（約1500席）、緑に囲まれたコンサートホールである太陽ファルマテックホール（約200席）、高槻において初の演劇・ダンス公演に特化したサンユレックホール（168席）などが含まれ、異なる規模や機能を有する3 つのホールと10のスタジオが配置されています。市民に愛される公共の場を形成するコンセプトのもと、「回遊性のある、公園と一体となった劇場」をキーワードに、それぞれの空間に「隙間」を設けた分散配置が計画されています。この工夫により、来場者は園内を自由に散策しながら、光と緑に包まれた開かれた空間で施設を利用できるようになっています。内外装には、周囲の樹木と調和するイメージで、大阪府産の木製ルーバーが採用され、統一感のあるデザインが魅力です。

写真：伊藤　彰（アイフォト）