一般社団法人 日本建築協会 ARCHITECTURAL ASSOCIATION OF JAPAN

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2022年度 年間特集テーマ「変化」建築とインテリアを創るプロフェッショナルの土壌

ものづくりのものがたり。

建築とは、実にリアルなものづくりである。建設業界ではとかく建築家やインテリアデザイナー、ゼネコンが注⽬されがちであるが、その実、建設⾏為には数多くの企業や職⼈が関わっている。そして、現場のみならず、⼀つの建物を建てるために、⽇本中の⼯場や製作現場で⼼を込めてつくられたものが結晶のように集まって形を成している事に、今⼀度⽬を向けたいと思う。こだわりを持った様々な企業のアイデアや技術⼒の積み重ねがあってこそ、⼈々が感動するような素晴らしい空間が出来上がるのだと思う。そんな彼らを、私は真のプロフェッショナルであると思う。それぞれが担当する範囲は、建物のごく⼀部分なのかもしれないが、そこに輝くような存在感を感じる事が多くある。そこに完成品がおさまるまでに⻑いものであれば数年を要し、沢⼭の⼈々が関わり、失敗を繰り返し、こだわり抜いた上でそこに「在る」のである。ものづくりには、完成品には⾒えてこない「創造の物語」があるということを、是⾮読者の皆さんに知ってほしい。そして、建築やインテリア空間において皆が普段⽬にする何気ないものにも、それをつくった⼈々の物語がこめられている事に⽬を向けてほしいと願う。
昨年の特集に続き、今回も様々な分野のプロフェッショナル10社に⾃社の物語を語っていただいた。昨今、建設業界も働き⽅が変化してきており、プロフェッショナル達は、よりクリエイティブな環境をつくることでよりクオリティの⾼いアウトプットを実現するというように、⾃分たちの⼟壌を耕すことにも⼒を⼊れている。⼟壌とは、空間であったり⼿法であったり様々である。そこには様々な製品や技術、デザインを⽣み出すための、彼らのフィロソフィーがある。今回はそんなプロフェッショナルの⼟壌にも触れながら、ものづくりに込める各社の想いを語ってもらった。ひとつのモノがどのような環境で⽣まれ、どれほどの想いが込められているのかという事を、この特集記事を通して知ってほしいと思う。

12月号編集委員幹事 竹中工務店設計部 黒栁 亮

FILE 01 コイズミ照明進化を続ける次世代照明による価値創造とワンストップサービス提供への取り組み
FILE 02 倉敷紡績培った技術を活かし3Dプリント独⾃の表現を
FILE 03 ラミナムジャパン「独⾃性と実⽤性」を製品として体現する2つの「世界初」
FILE 04 ケイミューセメントの質感を⽣かし、⼀枚として同じものがない素材
FILE 05 堀⽥カーペットカーペットを⽇本の⽂化にする!
FILE 06 シリウス粉体塗装によるグラデーション表現の可能性 〜⼩さな町⼯場の挑戦〜
FILE 07 DAISHIZEN未来の⼤⾃然を⽣み出すということ。
FILE 08 TAKT PROJECTデザインによるEVOKEの先にあるもの。
FILE 09 fabricscape⾵景の臨界点を
FILE 10 陶額堂研ぎ澄ました素材感、造形で空間の価値を⾼める

企画:インテリア・住宅系分科会

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