主催:日本建築協会2022年度 第68回工高生デザインコンクール
設計課題 私のまちの『学び』ステーション
課題の趣旨
現在、私たちの日常は、働き方や人との接し方など、今までと違ったアプローチが必要となり、学びの場も変革しつつあります。
リモートでの対話が教育の現場にも導入され、地方であっても世界中の最先端の教育を受けることも可能になりつつあります。
また、その反面、同級生や先輩後輩、学校間の交流など実際に出会い語らうことで、将来の夢や学びの種に接する機会が少なくなっている問題も顕在化しています。
しかし、どのような環境になったとしても、私たちは「自分にとっての『学び』」とは何か、また「どうすれば学べるのか」を真摯に考えているのではないでしょうか。人には学び、成長したいという欲求があります。
さて、ここでみなさんに新しい『学び』の拠点として、私のまちの『学び』ステーションを提案していただきたいと思います。それは学校などの教育機関のみならず、まちの様々なところで展開される学ぶ場所であったり、あるいはフィールドワークなども考えられるでしょう。
そこは、誰がどのように学ぶ場となるのか、私たちの今の日常があるからこそ、「新しい学びの場」の発信ができると思います。みなさんの斬新なアイデアに期待します。
最優秀賞牌
設計条件
1.建物の目的 | 既成概念にとらわれない『学び』ステーションの提案(新築のほか、既存建物の再利用も可能)。 |
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2.敷地 | 敷地の大きさ形状とも自由とし、具体的な敷地を設定する。 |
3.規模 | 延べ面積、構造、階数は自由とする。 |
4.所要室 | 使用方法を想定し、必要と思われるスペースを適宜設ける。 |
所要図等(以下の1~8全てを記載する事)
1.設計説明 | 設計意図を表すサブタイトルを必ずつけること。 設計趣旨(敷地周囲の状況等についての説明はもちろん、「誰が、どのように、学ぶ場となるのか」について述べ、そのために設計では何を意図したのかを文章や図で簡潔に表現する)を記入する。 |
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2.建築概要 | 敷地面積(必要に応じて)、建築物の構造、階数、各階床面積および建築面積、延べ床面積などを示す。 |
3.敷地周辺図 | 敷地周辺の環境や状況を示す。縮尺を明示する。 |
4.配置図 | 敷地における建物の位置、道路との関係、方位、縮尺を明示する。 |
5.平面図 | 室名、寸法を記入する。縮尺を明示する。 |
6.立面図 | 縮尺を明示する。(2面以上) |
7.断面図 | 室名、寸法を記入する。縮尺を明示する。(1面以上) |
8.透視図等 | 設計意図が最も反映するところを表現する。透視図は手描きによる作図を原則とするが、コンピュータグラフィックス、模型写真に代えてもよい。その他必要とされる手描きの図面は加えてもよい。 |
9.その他 | 応募図面には、氏名や学校名、マークなど応募者を特定あるいは類推できる内容は記載しないこと。 |
応募条件
1.応募資格 | 2022年4月現在、高等学校在籍もしくは高専、専修学校の高等課程の生徒で、個人または共同(3人まで)で制作したものとする。 |
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2.用紙 | 用紙はケント紙などの厚手の製図用紙A1判(594mm×841mm) 1 枚を使用し、直接鉛筆で描くこと。製図用紙への図表等の直接の印刷出力、また用紙のパネル化は認めない。 |
3.仕上げ (作図、文字) |
所要図等の1~7(設計説明の文字、および広域地図、説明を補完する図を含む)は全て、手書きによる鉛筆仕上げとし、色鉛筆等による着彩は可とする。(インキング仕上げ、インスタントレタリングやシール、スクリーントーン、トレーシングペーパー等の貼り付けは不可) ただし、設計説明を補完する敷地周辺写真等や手描き及びCGによる透視図、模型写真は用紙に貼り付け可とする。 |
応募方法
応募方法 |
1.応募書類に、学校名・所在地・学年・氏名(ふりがな)を記入の上、封筒に入れ製図用紙の裏に貼りつけること。(応募書類が足りない場合はこちらからダウンロードすること。また封筒の貼り付けはテープ止め等で封筒がはがれない程度にし、図面を破損する恐れがあるので、糊のベタ塗りはしないこと。) 2.応募作品は学校を通じて提出すること。 |
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締切期日 | 2022年9月30日(金)の消印、あるいは受付印のあるものをもって締め切る。 ※応募を締め切りました |
送付先 | 〒540-6591 |
入選作品の数 および賞 |
1.入選作品は10点とする。 |
入選者発表 および表彰式 |
審査の結果は、各学校ならびに本人に通知するほか、本会の会誌「建築と社会」11月号に発表し、入選作品は翌年1月号に掲載する。表彰式は、2022年11月19日(土)に行う。 |
審査員 (50音順・敬称略)
審査員長 | 前田 茂樹 | ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ代表 |
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審査員 | 伊藤 翔 | (株)大林組設計本部建築設計部担当課長 |
惠本涼太郎 | (株)日建設計設計部門ダイレクター | |
岸下 真理 | Atelier KISHISHITA共同代表 | |
久保 岳 | (株)昭和設計建築設計部大阪部長 | |
中原 岳夫 | (株)安井建築設計事務所設計部部長 | |
根木 和人 | (株)東畑建築事務所本社オフィス大阪設計室副室長 | |
平岡健太郎 | (株)竹中工務店大阪本店設計部グループ長 | |
藤木 庸介 | 滋賀県立大学人間文化学部生活デザイン学科教授 | |
𠮷村 理 | 𠮷村理建築設計事務所代表 |
このコンクールは、高校生の設計技能の向上を目的とし、昭和30(1955)年より毎年テーマを変えて開催しています。