一般社団法人 日本建築協会 ARCHITECTURAL ASSOCIATION OF JAPAN

(通常非公開)第35回茶室見学会 飛雲閣と茶室憶昔席(いくじゃくせき)の修理工事現場 滴翠園、対面所、白書院、ほか

今回は、飛雲閣と茶室憶昔席の修理中工事現場のほか、滴翠園内の庭園と諸建築、および対面所、白書院、能舞台、唐門修理工事現場を見学します。

【国宝飛雲閣と憶昔席】
京の三名閣とも称される建物の一つ飛雲閣は、三層建ての楼閣建築。外観は非対称ながら、各層の積み方や屋根の形に絶妙のバランスをもつ屈指の名建築である。また飛雲閣に接続する憶昔席は、西本願寺の茶道師家藪内家の6代比老斎竹陰が手がけた茶室と考えられ、三畳半の本席に付書院と相伴席を付加する格調高い構成の茶室である。燕庵の間取りにも通じ、藪内家らしい作風を示す。現在、両者とも全面的な屋根の葺き替え工事を行っている最中で(2020年に竣工予定)、足場から各層を間近に観察することができる。

【青蓮榭と澆花亭】
この2席は、西本願寺18世門主、文如上人の命により1768年にできたとされる茶室で、憶昔席より30年近く前の建物になる。今回は、外から見学する。
青蓮榭は四畳半の隅を斜めに切った平面の茶席で、これに龕破床を設けるほか、上段や相伴席、上段付随の鞘の間を加えるなど、門主臨席に足る構えを備えている。円窓や、矢来風に下地を編んだ窓を外に見せ、外観の自由さもある。
また澆花亭は、四畳半に点前座一畳と枡床を並べ置いて六畳分にした席で、二方に縁をめぐらした開放的な造りである。点前座の三重棚の構成や縁側の障子の組子意匠に、たなびく霞の形が採り入れられ、全体に瀟洒な茶屋風の香りのする席である。

【対面所と白書院】
いずれも国宝の本格的な書院造りで、公式対面用の対面所(鴻の間)と、賓客を接遇する北隣りの白書院は、ともに二条城御殿の造りとは異なる瀟洒な落ち着きをもっている。またどちらの書院にも能舞台が備えられている。
(池田俊彦/イケダ数寄屋研究所)

日 時 ※終了しました
2018年9 月29日(土) 13:30~16:30(予定)
講 師 池田俊彦氏 イケダ数寄屋研究所所長
見学先 西本願寺飛雲閣と憶昔席ほか
(京都市下京区堀川通花屋町下ル)
集 合 現地(詳細は参加証に掲載)
最寄駅 JR京都駅より徒歩約15分
定 員 35名 (先着順・個人会員最優先)
※非会員の方につきましては、会員の紹介が必要です。
参加費 会員4,500円、非会員5,500円  学生 各半額
(期日までに指定口座へ前納)
締 切 9 月19日(水)
※ただし定員に達し次第締切
申 込 (1) 催し名「茶室見学会」
(2) 氏名(フリガナ)
(3) 会員・非会員・学生の別
(4) 職場名または学校名
(5) 参加証送付先住所と郵便番号
(6) 当日連絡先電話番号
上記項目を明記しFAXまたは下記フォームにてお申し込みください。
受付が完了いたしましたら事務局より参加費の振込先をご連絡させていただきます。
ご入金確認後、参加証を郵送いたします。

FAXでのお申し込みはこちら

一般社団法人 日本建築協会 06-6946-6984

申込先 一般社団法人 日本建築協会(担当:内山)
TEL : 06-6946-6981 FAX : 06-6946-6984
jigyoka@aaj.or.jp
憶昔席内部

憶昔席内部

飛雲閣 立面図

飛雲閣 立面図

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