一般社団法人 日本建築協会 ARCHITECTURAL ASSOCIATION OF JAPAN

第33回茶室見学会大徳寺 真珠庵 庭玉軒と聚光院 閑隠席・桝床席(通常非公開)

■大徳寺 真珠庵 庭玉軒
一休和尚を開祖とする真珠庵の客殿の北にある書院通仙院に付属する茶室の「庭玉軒」は金森宗和の好みと伝えられ、躙口のような中潜りを入ると三和土の土間に飛石の屋内化された内露地が特徴で、飛石が配され、蹲踞や刀掛けや天窓もあり、貴人口のような二枚障子から席に入ります。席は、二畳台目出炉下座床で、天井は掛込、平、落天井の三段の複雑な構成ではありますが、煩わしさは全くなく、品のよいくつろいだ雰囲気をつくり出しています。長谷川等伯と曽我蛇足の襖絵(すべて重文)や狩野元信の実物が拝見できるのはこちらだけとうかがっています。

■大徳寺 聚光院 閑隠席・桝床席
今年、創建450年を迎えた聚光院は、千家の菩提寺でもあり、三千家代々の墓所でも知られています。
その客殿の東北方の中に茶室「閑隠席」と「桝床席」があります。
閑隠席は、客殿の北縁側から飛石伝いに西向きに開く躙口に至ります。軒高が高い為、低く庇を付けおろしています。三畳下座床の席で、点前座は中柱を立てた台目構え、利休好みと伝えられていますが、利休150年忌節に千家から寄付された茶室です。その閑隠席の東に四畳桝床席があります。四畳半の中の半畳分を踏込式の床の間(桝床)とし、炉は向切で北側に内法高の低い貴人口が付いています。三畳の水屋とともに文政7年、表千家9代了々斎のときに建てられたと考えられます。
いずれの茶室も重要文化財に指定された特色のある歴史的な遺構です。今回も中村昌生先生のお話を聞きながら晩秋の古都で、侘び寂びの境地をお楽しみ下さい。


日 時 2016年11月23日(水)13:00 ~ 17:00過ぎ
※終了しました
講師 中村 昌生 氏(京都工芸繊維大学名誉教授)
見学先 大徳寺 真珠庵(京都市北区紫野大徳寺町52)
地図はこちら
大徳寺 聚光院(京都市北区紫野大徳寺町58)
地図はこちら
集合 現地(詳細は参加証に掲載)
最寄駅 京都市営地下鉄「北大路」 / 京都市営バス「大徳寺前」
定 員 35名 (個人会員最優先)※申込多数の場合は先着順
参加費 会員5,000円、一般7,000円、学生は各半額
(期日までに指定口座へ前納)
申込方法 11月16日(水)までに
FAXまたは下記フォームよりお申し込みください。

(定員に達し次第締め切り)

(1) 催し名「茶室見学会」
(2) 氏名
(3) 会員・一般・学生の別
(4) 職場名または学校名
(5) 参加証送付先住所
(6) 連絡先電話番号
受付が完了いたしましたら事務局より参加費の振込先をご連絡させていただきます。

FAXでのお申し込みはこちら

一般社団法人 日本建築協会 06-6946-6984

TOP