一般社団法人 日本建築協会 ARCHITECTURAL ASSOCIATION OF JAPAN

建築と社会 2021年12月号 特集建築とインテリアを創る真のプロフェッショナル

ものづくりのものがたり。

建築とは、実にリアルなものづくりである。建設業界ではとかく建築家やインテリアデザイナー、ゼネコンが注目されがちであるが、その実、建設行為には数多くの企業や職人が関わっている。そして、現場のみならず、一つの建物を建てるために、日本中の工場や製作現場で心を込めてつくられたものが結晶のように集まって形を成している事に、今一度目を向けたいと思う。こだわりを持った様々な企業のアイデアや技術力の積み重ねがあってこそ、人々が感動するような素晴らしい空間が出来上がるのだと思う。そんな彼らを、私は真のプロフェッショナルであると思う。それぞれが担当する範囲は、建物のごく一部分なのかもしれないが、そこに輝くような存在感を感じる事が多くある。完成品がおさまるまでに長いものであれば数年を要し、沢山の人々が関わり、失敗を繰り返し、こだわり抜いた上でそこに「在る」のである。ものづくりには、完成品には見えてこない「創造の物語」があるということを、是非読者の皆さんに知ってほしい。そして、建築やインテリア空間において皆が普段目にする何気ないものにも、それをつくった人々の物語がこめられている事に目を向けてほしいと願う。
今回の特集では、インテリア空間を構成する様々な業種のプロフェッショナルから特に独自性を持つ13社に、ものづくりに込める各社の想いを語ってもらった。どこも企業活動そのものがドラマチックな物語に溢れている。日本中にこのようなプロフェッショナルが沢山居るのだと思うと、日本のものづくりはまだまだ健在であり、その叡智は測り知れないと感じる。この特集記事を通してものづくり集団の想いの熱量に是非触れて欲しい。

12月号編集委員幹事 竹中工務店設計部 黒栁 亮

FILE 01 マルニ木工広島から、木製家具を通して発信する「工芸の工業化」
FILE 02 中日ステンドアート創業以来特注1本 ガラスのオートクチュール
FILE 03 北海鉄工所倒れても砂をつかんで立ち上がる、そんな集団でありたい
FILE 04 川島織物セルコン特注カーペットの要点と新たな挑戦
FILE 05 愛知100%再生材化によるリサイクルプログラム
FILE 06 KTION 川崎景太暮らしに息づく花の価値
FILE 07 TOTOトイレの微生物汚れと臭いの対策に関する研究開発
FILE 08 職人社秀平組 挾土秀平職人文化復活への最後の試み
FILE 09 織部製陶やきものを極めたい
FILE 10 NUNO森と水/成長と成熟の物語 テキスタイルが主役となるホテル
FILE 11 大蔵山スタジオ石を訪ねて。大蔵山探訪記
FILE 12 能作伝統産業×観光産業によって高岡と世界を繋ぐ
FILE 13 インテリアズlimitless, borderless, timeless なデザインを日本、そして世界へ。

企画:インテリア・住宅系分科会

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